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第3回目:子供の歌と情景

第3回は、風景と子供の歌と題して書かせて頂きます。

セーヴェルーやグリーグ等、ノルウェーの曲を勉強していると、改めて自然の景色を楽しむ心の余裕について考えさせられます。

満員電車に揉まれ人の波の中へ。大都会を人にぶつからないように上手にすり抜けて歩き、ビルばかりの中、青い空に目もくれず。ストレスいっぱいになって帰ってきてもテレビやネットの光の中に追い立てられあっという間に寝る時間。でも神経が苛立ち、疲れていても眠れない・・・。あぁ・・・大人の世界って・・・うぅっ・・・。

以前、ある学生が言ったショックな事を思い出します。
時は春。お花が咲きほこって学校のチューリップも満開でした。
春風が何とも気持ち良く、今日は皆で「お花が笑った」を歌ってみよう!そう思いながら授業に向かいました。

時代と共に幼稚園で扱う歌も多様化しているので、ポピュラーな歌かな?と思っても案外知らない子が多くいます。この歌は、たまたまその学年では誰も知りませんでした。
簡単な愛らしい歌詞、わかりやすいメロディで学生さんもすぐに覚え、皆で楽しく歌い終わった次の瞬間・・・。
「変な歌!」と一言つぶやいた学生さんがいました。

私はまず驚き、次の瞬間カッと頭に血がのぼり、それから何だか悲しくなりました。
想像力で物を見た事がないのかな?歌詞から情景を思い浮かべる事が出来ないのかな?
それとも、照れて心に思っている事と違う事を言っちゃったのかな?

その日の帰り渋谷を急ぎながら、ふと、このコンクリートの中に小さい花が咲いていても、
気に留めないだろうな・・・。学校やバイトで夜遅く家に帰れば、花を見る事もないのだろう。歩きながら携帯メール、耳にはヘッドホン。そんな冷め切った現実だけの状況の中では、この素晴らしい歌や歌詞も滑稽なんだろうか・・・と考えてしまいました。

その子のお陰で、綺麗な花や風景に出会った時、子供の歌やピアノのメロディを意識的に頭に浮かべる様になりました。
今回は早速「お花が笑った」様子をテーマに写真に撮ってみました。
皆様には同じ画像を見て、違う曲を思い浮かべる事もあるでしょう。曲から違う情景を想像する方もいらっしゃると思います。でも、それで良いと思います。
大切なのは、そう思う「心」なのでしょうね。そしてその「心」が音楽なんでしょうね。

 
 


By Sayuri Seki

 


By Sayuri Seki

 
 

これを機に、普段身近にあるお花や風や自然を気に留めて頂ければ幸いです。
案外ちょっとした自然との触れ合いや発見って癒されるんですよねぇ〜!

な〜んて、偉そうに書いてますが、画像の立派なあじさいに癒されていた所、足長バチに襲われそうになりました・・・恐い恐い・・・。
だから生の花は・・・とブツブツ言いながらアロマオイルで癒される今日この頃・・・。
(意味ないじゃん!)

 
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